健忘

昨夜は1時就寝。今朝は7時起床。

10段階で5。

仕事。ランチは珍しく同僚と。そういえばブッシュが勝った。

ネタ探しの為、仕事後に本屋へ寄る。「28才がなんたらかんたら」という安っぽい処世本をついつい立ち読み。年収とか転職とか結婚とか老後の貯蓄の話なんだが、こういうのを読むと疲れる。その程度で疲れるな28才。

22時過ぎ帰宅。晩飯はタイカレーと腐らせてしまった柿。

プルースト7巻、睡眠薬を飲むと忘れっぽくなるという話。彼が飲んでるヴェロナルというのはバルビツール酸系で芥川とか昔の人が服毒自殺によく使ったやつのことだろう。

『高次な観念(註:ギリシャ哲学などのこと)は、忘れられずその元の位置にある。睡眠剤のためにはたらかなくなったのは、日常の瑣末事における行動力であり、すべて日々のあれやこれやの思出を即時に的確につかむに必要な活動力である』

プロティノスやらの議論よりも、ふぬけになる方がよほど困ると思うのだが…。

私が飲んでるのは安全な(一万錠飲んでも死なないらしい)ベンゾジアゼピン系だが、やはり忘れっぽくなって困る。ふとした時にオーソン・ウェルズの、あの新聞王が出てくる映画ってなんだっけと思い出そうとし、“ウェルズの映画って「第三の男」と「市民ケーン」と「フォルスタッフ」と「オセロ」と他になんだっけ、一番有名なやつ!薔薇のつぼみがそりなんだよ!”とずーっと考えていたのだが、正解はもちろん既出の「市民ケーン」であるから、いつまでたっても思い出せるはずがないのだ。