プルースト箴言集#02

「この上なくまぬけな人間でも、その欲望なり利害なりがからんでくると、そんな場合にかぎり、そのおろかな生活のくだらなさのただなかにありながら、ひどくこみいった歯車仕掛けにも即座に適応することができるのである」

マルセル・プルースト失われた時を求めて』筑摩文庫版8巻「囚われの女」p724
状況:まぬけな菓子屋のおかみについての考察。しかしこの後で話者はこの菓子屋のおかみはそれ以下と断定する。